記者会見行う阻止する会役員

民意なきLRT導入を阻止する会(以下、阻止する会)(代表:上田憲一氏)は、21日、「『平成26年度LRT整備関連事業費』の削除を求める陳情」と『署名簿縦覧の目的外を防止する条例等の制定を求める陳情』を宇都宮市議会へ、また、署名簿縦覧に関する抗議文を宇都宮市議長に提出した。

宇都宮市が2月13日に平成26年度一般会計当初予算案を発表し、次世代型路面電車(LRT)整備費として約10億2600万円を計上。しかし、阻止する会としては、これまでの宇都宮市政の住民に対する説明は不十分であり、住民投票を求める3万余の署名があったことからも到底民意を得ているとは考えられないことから、LRT整備関連事業費の予算計上は適切でないと判断し、今回の提出に至った。

また、署名簿縦覧の目的外を防止する陳情については、先般、署名者に一市議会議員が真意を確認した問題で、阻止する会が宇都宮市議長宛に市政の住民監視として抗議文を提出したが、議長は「議員活動として問題ないもの」として回答。
しかし、法的には抵触せずとも今後、民意が監視され、市民が圧力を感じる言動は、制度の趣旨を逸脱していることから、再発を防ぐためにも条例制定の陳情および、抗議文を提出した。

提出後、記者会見を行った上田代表は「LRT事業費は民意を得ていない。議会にも十分説明がない。どうして10億もの予算が計上できるのか」と提起。「市民が認めていない事業の関連予算については必要ない」と強く要望した。