8月9日(土)、新人候補者の栃木1区・石森ひさつぐ、栃木5区・富岡よしただ両氏の政治活動の応援のため鳩山由紀夫幹事長が来県し、佐野市、栃木市、宇都宮市で街頭演説を行った。
11時から佐野市内、13時20分から栃木市内で鳩山幹事長、富岡第5区総支部長、さらには谷博之参院議員が街頭に立ち、政権交代で「生活が第一の政治」の実現をと民主党への支援を訴えた。

富岡第5区総支部長はまず、福田改造内閣に言及。福田首相自ら「安心実現内閣」と名づけたことについて、「国民生活を不安のどん底に陥れた張本人が安心実現とは、悪趣味な冗談だ」と指弾した。
景気は後退に向かっているとの新聞報道に、これまでも景気回復と言われてもその恩恵は一部の大企業のみで一般国民にはその実感もなかったと指摘。国民生活を苦しめている最大の要因は物価の高騰であるにも係わらず、「物価が上昇するのは当たり前」とうそぶき、国民生活に目を向けてこなかった政府・与党の政治姿勢を厳しく非難した。
また、福田改造内閣は「増税内閣」であり、次期衆院選で万が一自民党が勝つことになれば消費税は大幅に上がるのは間違いないと主張。「今こそ政治に目を向けて今のままでいいのかと見つめてほしい」として、官僚主導の政治を変えていく必要性を強調、「新しい政治を栃木から切り拓いていこう」とよびかけた。

続いて鳩山幹事長は、中国製冷凍ギョーザ中毒事件について、中国政府への配慮を優先した結果、日本国民に真実が知らされずに食の安全が脅かされた可能性があるとして、事実とすれば、「こんな皮肉なことはない」と指摘。国民目線の政治を強弁する一方で、国民無視の福田政権の実態が露呈したとの見方を示し、「国民のことをわかっていない政治に終止符を打たせてほしい」と民主党への理解と支援を求めた。
そして「政権交代は誰のためでもない国民のみなさんのため。民主党に政権を取らせて国民の暮らしを守らせてほしい」と訴え、元銀行員の富岡総支部長は財務省と戦うときに必要な人材であると紹介。重ねて民主党への支援を求めると同時に、改めて政権交代によって「国民の生活が第一」の政治を実現するとの決意を表明した。

続いて15時から宇都宮市内で街頭演説に臨んだ鳩山幹事長、そして石森第1区総支部長、簗瀬進参院議員は政権交代の必要性を主張、「県都・宇都宮市から政治を変えよう」と訴えた。

鳩山幹事長は、官僚、財務省の言いなりの政治の一例として、11兆8,000億円の75歳以上の医療費を5,000億円削減するため、小泉政権下で後期高齢者医療制度の導入が決定されたとその経緯を説明。「社会保障は教育と同じく聖域である」と延べ、人の命、暮らしを守ることが政治の使命であると強調した。
そのうえでこうした状況下にあっては医師として長年働き医療現場の実態を知り尽くしている石森総支部長の力が必要であると主張した。

続いて石森総支部長がマイクを握り、財政再建を理由に社会保障を削減、国民生活を省みない政府・与党に対して「今の政権・与党には命の問題は任せられない」と批判。
加えて、原油・物価高騰に対して何ら政策を打ち出せないことにも触れ、官僚任せの政治の横行を止め、国民感覚と乖離した政治を打破しなければならないと強く訴えた。
「政治を一人で変えるのは無理。(政治を変えられるのは)国民一人一人が前に進もう、変えようという気持ちしかない」とも述べ、「今こそ変わらなければならない、変えるときにきている。私たち国民ひとりひとりが強い意志をもって政権交代を実現しよう」と呼びかけると集まった約200人の観衆から大きな拍手が沸き起こった。

街頭演説終了後、オリオン通りを練り歩き、商店街の方々等に支持を呼びかけた。