11月10日-11日の2日間、都内にて「民主党女性議員ネットワーク会議 総会・研修会が開催された。

初日は全体会から始まり、その後「女性の活躍と環境整備」、「性暴力ワンストップ救援センター・大阪の活動から見えてくるもの」の研修を行った。
全体会においては、世話人紹介、2012-2013年度活動報告、重点施策・行動計画(案)、アピール(案)、海江田代表に宛てた要望書(案)が提案された。

「女性の活躍と環境整備」と題した研修会では3講演に分けて「パワハラ対策の極意」と題して広島大学ハラスメント相談室教授の横山美栄子さん、「マタニティ・ハラスメントの実態とその支援」と題して立教大学社会福祉研究所研究員の杉浦浩美さん、「男性の育休取得・パタニティハラスメントの実態と制度的支援」について東レ経営研究所研究部長の渥美由喜さんから各々講演を行った。

3講演を受けて行われたパネルディスカッションでは、連合非正規労働センター総合局長の村上陽子さんより「マタニティ・ハラスメント(マタハラ)に関する意識調査」の報告があった。参加者からは、「自治体や議員としてパワハラ等にどのような対策を取るべきか」など、質問や活発な意見が出された。

次に、「性暴力センター・大阪の活動から見えてくるもの」と題し、性暴力救援センター・大阪SACHICO代表であり、阪南中央病院産婦人科勤務の医師、加藤治子さんが講演をした。
医療支援、警察の捜査や法律家による法的支援を被害者が動き回ることなく1ヶ所で総合的に受けることができる体制として「性暴力救急センター・大阪SACHICO(Sexual[性] Assault[暴力] Crisis[危機] Healing[治療的] Intervention[介入] Center[センター] Osaka[大阪] (性暴力危機治療的介入センター大阪))」は大阪府松原市の阪南中央病院内に2010年4月に設立された。
加藤さんからは性暴力被害の現況と現在の法律の矛盾点など詳細に説明があり、参加者からは被害状況の深刻さに驚く声も上がった。

2日目は、株式会社アイエスエフネットグループ代表の渡邉幸義さんが「就労困難者への就労支援について」と題し講演。アイエスエフネットグループは、ITを通じ、独自の人財育成プランのもと多くのITエンジニアを育成している。その中でも、ニート・フリーター、障がい者、ひきこもり等就労困難者への雇用にも積極的に取り組みながらも利益を出し続けている。
自治体からも就労困難者への雇用創出の協力要請が数多く来ており、渡邉代表は「皆さんが、自治体と私たちの懸け橋になって、地域での呼びかけや周囲との連携に協力していただきたい」と要望した。

次に、「党改革・地方組織改革の取り組みについて」と題し、大畠章宏幹事長より「党改革の目指す方向について」、斎藤嘉隆組織委員長代理より「地方組織改革について」、郡和子女性委員長より「女性委員会の活動について」それぞれ報告があった。

総会の冒頭に大畠幹事長より「郡女性委員長より強い要望があり、これからの女性委員会の位置づけを、時代に沿ったかたちで変革していきたい。今後は『男女共同参画委員会』へ改称し活動を行っていただく予定。皆さんには男女共同参画委員会として、今後も党運営や政策等についてご指摘いただきたい」と述べた。
また、現在女性議員不在の県連が9つあるため、すべての県連に女性議員を増やし、ゼロを目指すことを断言した。
そして、2013年-2014年重点施策・行動計画およびアピールを決議。海江田代表へ宛てた要望書を議決した後、大畠幹事長へ手渡した。

あいさつに立つ大畠章宏幹事長

説明に立つ郡和子女性委員長

参加した女性議員