10月1日(火)、民主党青年局北関東ブロック(所属県連:栃木県・埼玉県・茨城県・群馬県)は、栃木県連主催で「H.C栃木日光アイスバックスと地域貢献」をテーマに日光市内にて視察研修を開催した。
2014年1月28日から2月2日まで開催される第69回国民体育大会冬季大会の会場となる「日光霧降アイスアリーナ」と「日光市細尾ドームリンク」の視察。そして、H.C栃木日光アイスバックスアンバサダーの瀬高哲雄さんよりアイスバックスの地域密着活動について話を聞いた。

施設の説明をする加藤聡司所長

アイスバックス アンバサダー 瀬高哲雄氏

霧降アイスアリーナは、平成4年にオープンした通年型屋内スケートリンクで、栃木県の保有施設。利用者は年間約9万人。製氷管理システムと空調設備を完備し、真夏の暑い時期でも優れた氷質で国際規格の本格的なアイススケートリンクである。屋外にもスケートリンクがあり、こちらは日光市の保有施設。年間利用者は約3万3千人。
今回18年ぶりの国体開催にあたり、屋内リンクに大型LEDボードを設置、細尾ドームリンクも強化ガラスに改善するなどの改修工事が行われた。
しかし、現在日光市が指定管理者となっているアイスアリーナだが、オープンから20年以上が経過し、建物が老朽化してきていること、維持に多額な費用が掛かることから、今後は民間を指定管理者にして運営を任せていくことも検討課題となっている。
来年開催される国体では、アイスホッケーも競技の一種になっており、使用される霧降アイスアリーナは、アジアリーグアイスホッケーに加盟するH.C栃木日光アイスバックスのホームリンクである。

(後列)アイスバックスアンバサダー瀬高哲雄氏
北関東ブロック参加メンバー(中列左から)落合誠記壬生町議、三神尊志さいたま市議、松井正一栃木県議、青田兆史日光市議、渡辺充徳館林市議、(前列左から)斉藤孝明栃木県議、大足光司高萩市議、石本亮三所沢市議

H.C栃木日光アイスバックスは、1925年の創部以来、73年の歴史を重ねた古河電工アイスホッケー部を母体に、日本トップリーグ史上初のプロアイスホッケークラブとして1999年に誕生した。しかし、不況や企業スポーツの危機、ウィンタースポーツの相対的マイナー化など厳しい環境にあり、90年続く歴史の中で2度も廃部に陥った。
アイスバックスアンバサダーの瀬高哲雄さんは「幾多の逆境を乗り越えてこられたのは地域の方、ファンの方、スポンサーの皆さんに支えられてきたから。私たちはこの恩を返すために試合で勝つことは絶対だが、スポーツの“たのしさ”“おもしろさ”を伝えながら地域の人々との交流を深め、スポーツ振興や地域振興として貢献させていただく努力もしていく。」と話した。しかし、支援をしていただいていても運営は大変厳しい状況にある。
現在、活動していく中で行政からのサポートが一番少なく、スポーツへの理解が追い付いていないのが現状。「今後は、栃木県内にある4つのプロスポーツ(アイスホッケー、サッカー、バスケット、自転車)と連携し、プロスポーツのある地域としてのブランド戦略や、スポーツ文化を守り将来へ継承していくこと、活動へのサポートのお願いを積極的に行っていく。」と説明した上で、参加議員への理解も求めた。

屋内リンク

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