福田富一栃木県知事(右)に要望書を手渡す簗瀬進民主党栃木県連代表(中)と谷博之同代表代行(左)

平成12年にでおきた須藤正和さんのいたましい事件(いわゆる石橋事件)で、ご遺族が提訴した損害賠償事件は本年4月、原告勝訴の地裁判決がだされましたが、県は同25日東京高裁に控訴した。

この件について民主党栃木県連(代表 簗瀬進)は、6月26日知事室にて、栃木県知事に「控訴」取り下げを求める要請書を提出した。

簗瀬代表は、『「過重な作為義務を課している」から控訴するとういう論理は、県民には極めて分かりにくいし、その上、警察に対する批判、不信感をますます強めることになりかねない』としたうえで、『県民にとって最大の利益は、県や警察に対する信頼を取り戻すことにほかならない。ややもすれば不信感を増幅しかねない今回の「控訴」を速やかに取り下げていただきたい』と要請した。

これを受けて福田知事は、『道義的責任は認めるものの、判決内容は「事実認定に誤りがありこれらの事実証明が必要。」』と控訴を取り下げる考えがないことを示した。

簗瀬代表は『事実認定の問題は分かるが、須藤さんの若い命が奪われたことは事実。道義的な話にとどまることなく新しい警察づくりに努めていただきたい』と再度要望した。