JA職員から被害状況報告を聞く(左から)松井正一県議、斉藤孝明県議

民主党栃木県鹿沼市支部(支部長:松井正一県議)は、14日から15日にかけて降り続いた大雪による被害状況について、鹿沼市内のいちご・トマト農家、鹿沼土の生産業者を訪れ現地調査を行った。

まず、JAかみつが南部営農経済センターにて、鹿沼市内の農作物の被害状況について報告を受けた。
鹿沼市の農作物においては、いちごの被害金額が一番大きく1億超。次いでトマトが約6,400万。
主に連棟ハウスの被害が甚大であるが、他県においても被害状況が大きく、パイプ等の資材調達が遅れていることや、倒壊したハウスの撤去作業、ハウス1つの設置費用が1500万円かかることなど、「農家の方にとって農業を継続するか否かの瀬戸際まで来ている」とJA職員から深刻な状況について説明があった。
また、『被災農業者向け経営体育成支援事業』についても「これからも農家を守り、維持するには要件の緩和や助成措置を手厚くしていただきたい」と強く要望した。

続いて、鹿沼土の被害についても生産業者を訪れて話を聞いた。
鹿沼土は鹿沼市産出の軽石であり、主に農業や園芸用に使われている。採取後に乾燥、不純物の除去、粒の大きさの選別などの工程を経て製品化される。
今回の大雪で土を乾燥させるハウスの倒壊で乾燥していた土がほとんど出荷できない状態になった。
鹿沼土のハウスにおいては助成の対象外になるため、全体の被害額は把握できていないが、全体で70%は被害を受けており、おおよそ数十億もの甚大な被害になる見込み。
生産業者の方は「長年かけてハウスを建ててきたのに、1日で無残なことになってしまった。助成がない中で、これ以上の建て直しは難しい」と肩を落とした。

想像以上に甚大な被害を目の当たりにし、県議の松井正一鹿沼市支部長は、「深刻な状況で一刻を争う。議会でも早急に取り上げ、県に迅速な対応を強く訴えるとともに、党を通じて国へも状況報告と対策の強化を要望する」とした。

〈県連参加役員:松井正一県議、斉藤孝明県議、大貫毅鹿沼市議〉

倒壊したいちごハウスで説明を聞く (手前から)斉藤孝明県議、松井正一県議

鹿沼土の被害状況を聞く (左から)大貫毅鹿沼市議、斉藤孝明県議、松井正一県議

被害状況

被害状況

被害状況

被害状況

出席する県連役員と代議員

民主党栃木県連は、22日宇都宮市内にて第18回定期大会を開催した。
福田昭夫県連代表はあいさつをし、過日の大雪被害について、民主党本部が政府よりも先に雪害対策本部を設置し、各地の状況の把握をして政府に要請したことを報告。また、「栃木県の被害状況についても報告を挙げた。政府に早急な対応を求める」と訴えた。
また、「アベノミクスが暴走し円安株高も実態経済に現われていない」と指摘。栃木県の将来ビジョンを明確に示しながら「反転攻勢の狼煙を栃木県からあげる」と述べた。
さらには、今後行われる中間自治体議員選挙、統一地方選挙について「私たちの仲間が全員当選できる選挙態勢をつくり、候補者全員が勝利する」と力強く訴えた。

当日は約20名のご来賓にお越しいただき、代表して加藤剛連合栃木会長、佐藤信鹿沼市長、業界団体の代表者の方々からご祝辞をいただいた。
また、本部役員代表者として大畠章宏幹事長が来県。大畠幹事長は民主党が多くの諸先輩の力をいただきながら1998年に誕生したことを紹介。2009年の政権交代以降「今度こそ民主党が目指す社会を実現できると医療・介護・年金・福祉と様々な政策について奮闘した」と振り返った。
また、政権交代後に「国民からの信頼を失い、衆参選挙で敗北したことを受け、「何が民主党から欠けてしまったのか、原因を顧みるために地域に出向いて声を聞くことにした」と述べ、全国行脚で受けた声を党綱領に反映させ新たに制定し、また組織規則も改訂したことも報告。
「民主党は結党原点に立ち返り、国民の信頼を再び得るように努力していく」と力説した。

次第に沿い、活動報告・活動計画へと進行。登壇した松井正一幹事長は、昨夏の参院選において大敗を喫し、与党に過半数議席を許してしまったこと、与党時代に失った信頼を取り戻す力が足らなかったことを深く陳謝した。この結果を受け、「県連としても再生を図っていく。栃木から信頼回復に向けた抜本的な対策を講じていく」と表明。
「今日を再挑戦のスタートとし、国民・県民の信頼と期待を得て政権獲得するために、全力で臨む」と決意を述べた。

そして、自治体議員選挙のすべての候補者の勝利を勝ち取ることを誓い、『自治体議員選挙に勝利する特別決議』を田城郁副代表が提案し、承認された後、6名の候補予定者から必勝に向けて力強い決意が述べられた。

大会最後に、栃木県連の再挑戦と自治体議員選挙全員の必勝に向けた『頑張ろう三唱』を参加した党員・サポーター約200名とともに行い、幕を閉めた。

あいさつに立つ福田昭夫県連代表

あいさつに立つ大畠章宏民主党幹事長

決意表明する候補予定者

出席者全員での「頑張ろう三唱」

記者会見行う阻止する会役員

民意なきLRT導入を阻止する会(以下、阻止する会)(代表:上田憲一氏)は、21日、「『平成26年度LRT整備関連事業費』の削除を求める陳情」と『署名簿縦覧の目的外を防止する条例等の制定を求める陳情』を宇都宮市議会へ、また、署名簿縦覧に関する抗議文を宇都宮市議長に提出した。

宇都宮市が2月13日に平成26年度一般会計当初予算案を発表し、次世代型路面電車(LRT)整備費として約10億2600万円を計上。しかし、阻止する会としては、これまでの宇都宮市政の住民に対する説明は不十分であり、住民投票を求める3万余の署名があったことからも到底民意を得ているとは考えられないことから、LRT整備関連事業費の予算計上は適切でないと判断し、今回の提出に至った。

また、署名簿縦覧の目的外を防止する陳情については、先般、署名者に一市議会議員が真意を確認した問題で、阻止する会が宇都宮市議長宛に市政の住民監視として抗議文を提出したが、議長は「議員活動として問題ないもの」として回答。
しかし、法的には抵触せずとも今後、民意が監視され、市民が圧力を感じる言動は、制度の趣旨を逸脱していることから、再発を防ぐためにも条例制定の陳情および、抗議文を提出した。

提出後、記者会見を行った上田代表は「LRT事業費は民意を得ていない。議会にも十分説明がない。どうして10億もの予算が計上できるのか」と提起。「市民が認めていない事業の関連予算については必要ない」と強く要望した。

倒壊したビニールハウスを視察する (左から)加藤正一県議、斉藤孝明県議、佐藤栄県議

2月14日から15日にかけての記録的大雪により、県内の広範囲で交通網の麻痺や停電等が発生。県民生活に多大な影響が及んだ。
さらには、いちごやトマトなどの農作物や農業用施設に甚大な被害が発生し、被害総額は70億円以上にのぼると見られる。

民主党栃木県連は、2月19日、これら深刻な事態の対策のため緊急現地調査を行った。
ビニールハウスの全壊が集中した佐野市小中地区内のいちご農家3軒と栃木市内のトマト農家1軒を訪れ、悲惨な現状を視察するとともに、生産者の方々から被害状況等について説明を受けた。

水分を多量に含んだ雪、強風、停電等、悪条件が運悪く偶然重なったことで、これまで大きな災害にあわなかった多くのビニールハウスが全壊。温度管理が不可能となりハウス内全ての作物が壊滅的被害を受けた。

生産者の方々は、今回の被害で約7割の出荷が出来なくなったことに加え、来年の苗の確保も困難とされる現状に肩を落とした。今後については、「まだ考えが及ばない」としながらも「助成金制度の創設・活用などをスピーディーに行って欲しい」と要望。

県連副代表・佐藤栄県議は、これら悲痛な訴えに対し、「皆様の希望の持てる再建に向け、最大限の努力を各議会を通じて行っていく」とした。

【県連役員参加者】

佐藤栄県議、松井正一県議、斉藤孝明県議、加藤正一県議、山口孝佐野市議、大武真一栃木市議、田城郁参議院議員(代理)

倒壊したビニールハウスを視察する (左)山口孝佐野市議、(右から)加藤正一県議、斉藤孝明県議、佐藤栄県議、松井正一県議

全壊したビニールハウスを視察する (左から)佐藤栄県議、斉藤孝明県議、大武真一栃木市議、松井正一県議

被害状況

被害状況

被害状況

被害状況

あいさつに立つ海江田万里代表

早朝から降り続く大雪の中、2月8日から9日、福島県郡山市にて「2014年度民主党定期大会」が開催された。

栃木県連からは、地方代議員として松井正一県議、斉藤孝明県議、青年委員会オブザーバーとして落合誠記壬生町議、女性委員会オブザーバーとして県連事務局が参加した。

8日午後より、総合調査会ごとの分科会が開催された。第1部は「憲法」、「経済連携・農業再生」、「行財政改革」。第2部では「安全保障」、「社会保障」、「エネルギー」と特別分科会として「福島復興」。それぞれの分科会ごとにパネルディスカッションや報告、講演が行われ、参加者からも多岐に質疑が及んだ。

その後の全体セミナーでは、第1、第2、特別分科会におけるそれぞれの取り組みについて総合調査会長らが報告を行った。
全体セミナーの第2部として「暮らしを守る研究会(会長:海江田万里代表)」の講演があり、冒頭海江田代表は「民主党のマクロ経済政策の基本的視点は、雇用と社会保障と財政の3つの安心である。子ども手当、高校授業料の実質無償化、農業の戸別所得補償政策など、国民の所得を増やし豊かにすることで、経済を良くするというもの。みなさんの声を受けて安倍政権に対して、私たちの経済政策を明らかにしていく」と述べた。
その後、桜井充政策調査会長が、「民主党の経済策について」と題して、これまでの研究会での検討事項や、今後の経済政策への問題提起をした。

9日の午前中は党大会に先立ち全代議員会議を開き、活動方針案、2015年度地方自治体選挙対策に向けた方針案、党規約改正案等の大会議案について確認するとともに意見交換を行った。
海江田代表は、「この風雪の中で行われた党大会で、党再生に向けた第一歩をしるしたい」とあいさつし「皆さんから忌憚ないご意見をいただきたい」と呼びかけた。
会議ではその後、大畠章宏幹事長から「2014年度活動方針案」、馬淵澄夫選挙対策委員長から「2015年地方自治体選挙対策に向けた方針案」、古本伸一郎組織委員長が「『党規約改正案』および『組織規則改正案』」の議案事項をそれぞれ報告。
参加した代議員、オブザーバーからは「いつから反転攻勢するのか」、「地方議員への選挙対策を真剣に考えてほしい」等、厳しい意見が挙げられた。

午後から開催された党大会では、南会津の子どもたち「チーム伊吹」によるパフォーマンスから始まり、青年委員会による党綱領唱和が行われ、開会となった。

来賓を代表として佐藤雄平福島県知事と神津里季生日本労働組合総連合会事務局長があいさつ。
その後、代表あいさつに立った海江田代表は「『福島の復興なくして日本の再生なし』。これは国民の皆さんに約束した言葉。全党を挙げて福島の再生、東日本大震災のすべての被災地の復興、被災された皆さんの生活再建に全力を挙げることを誓う」と力強く表明。
また、「今日を民主党の反転攻勢の日にし、2014年を民主党再生の年にする。このことを皆さんに誓いたい。そして、2015年の統一地方選挙は全党総がかりで取り組む」と決意したうえで、「2015年統一地方自治体選挙を勝ち抜くことこそが、民主党再建の強固な基盤となり、国政選挙での反転攻勢の先陣となる」と強調した。

続いて、大畠章宏幹事長が「2014年度活動方針案」、「2013年度決算・2014年度予算」、「党規約及び組織規則改正案」「2015年度地方自治体選挙対策に向けた方針案」の4議案と「大会宣言(福島宣言)」について議案報告と提案を行い、満場の拍手で採択された。
そして、大畠幹事長は「どんなに苦しくても前進しなければならない。そのためにもまずは、2015年の統一選に全党を挙げて戦い、勝ち抜かなければならない」と力を込めた。

エンディングでは、福島県出身のシンガーソングライター「AVE(エイブ)さん」が制作した「福の歌-頑張っぺver..-」をこの日のために民主党ver.に歌詞を換え、会場全体で熱唱し、閉会した。

議案報告・提案に立つ大畠章宏幹事長

シンガーソングライターAVE(エイブ)さん(写真中央)